Proxmox上にHome Assistantを構築してみた(GMKtec G3 Pro編)

はじめに

自宅のスマートホーム環境にいろいろ手を入れてみたいなぁと思っていたので、今回、Home Assistantを導入することにしました。Home Assistantを導入するにあたり、どのような物理サーバーで運用するかを悩んでいたのですが、今回は、同時並行でAI Agentで遊ぶ環境も同時に構築しようと思い、mini PC上にProxmoxを使って仮想化して、あとでいろいろOSを追加できるような柔軟な環境を構築することにしました。具体的には以下のような構成にしました。

  • ハードウェア: GMKtec G3 Pro
    • Intel Core i3-10110U
    • メモリ 16GB
    • SSD 512GB
  • 仮想化基盤: Proxmox VE 9.2
  • Home Assistant: Home Assistant OS

最終的な構成は以下のようになります。

GMKtec G3 Pro
└─ Proxmox VE
   ├─ Home Assistant OS
   └─ (あとでOSを追加する)

本記事では、ProxmoxのインストールからHome Assistantの起動までをまとめます。

Proxmox VEのインストール

Proxmox VEのダウンロード

Proxmox公式サイトからISOイメージをダウンロードします。ダウンロード速度が遅い場合はミラーサイトを利用すると改善する場合があります。今回も公式からはダウンロードがあまりにも遅く、ミラーサイトからダウンロードしました。ミラーサイトからダウンロードする場合は特に、ダウンロード後はSHA256ハッシュを確認しておくと安心です。Windowsで確認する場合は以下を実行します。

certutil -hashfile proxmox-ve_9.2.iso SHA256

インストール時の設定

ここではぱっと何をいれればいいか思いつかなかったものについて説明していきます。

Hostname(FQDN)

インストール中にFQDNを聞かれます。なんでもよかったのですが、ChatGPTにおすすめされたので、今回はpve.home.arpaを利用しました。


ネットワーク設定

ルーターの設定を確認して、入力しました。Proxmoxに関しては現在割り当てられてない、固定IPを割り当てます。


初回起動

インストール後に表示されるpve login:はLinuxコンソールのログイン画面です。インストール時に設定したrootでログインできます。ただし通常はコンソールではなくWeb UIから管理します。ブラウザから以下へアクセスすることでWeb UIが利用できます。

https://{PVEのIPアドレス}:8006

証明書警告が表示されますが、そのまま続行して問題ありません。

Proxmox初期設定

Enterprise Repositoryの無効化

無料利用の場合はEnterprise Repositoryが利用できません。

そのまま更新すると

401 Unauthorized

というエラーになります。これを解決するために以下にアクセスします。

Datacenter
 └ pve
    └ Updates
       └ Repositories

そしてenterprise.proxmox.comを無効化します。次にNo Subscriptionリポジトリを有効化します。

その後以下のように更新します。

Updates
→ Refresh

Home Assistant OSの導入

Helper Scriptを利用

Home Assistantは手動でVMを作成することもできますが、今回はProxmox VE Helper Scriptsを利用しました。

ProxmoxのShellから以下を実行します。

bash -c "$(wget -qLO - https://github.com/community-scripts/ProxmoxVE/raw/main/vm/haos-vm.sh)"

このスクリプトにより

  • Home Assistant OSのダウンロード
  • VM作成
  • UEFI設定
  • ディスク設定

が自動で行われます。非常に簡単なのでおすすめです。

Home Assistantの起動確認

VMを起動後、

Console

タブを開きます。

正常に起動すると以下のような項目の表示がでます。

  • IPv4 addresses: IPアドレス
  • Home Assistant URL: http://homeassistant.local:8123

初回はIPアドレスで以下のようにアクセスするのがおすすめです。

http://<IPアドレス>:8123

初期セットアップ

初回アクセス時はPreparing Home Assistantと表示されます。初回起動は数分かかる場合があります。準備が完了するとユーザー作成画面になります。

設定項目

  • ユーザー名
  • パスワード
  • 名前
  • タイムゾーン

住所検索で”No result”になる場合

日本の住所をそのまま入力すると検索できないことがあります。

その場合はTokyoなどの都市名で進めるのがよさそうに感じました。位置情報は後から細かく変更可能です。

Home Assistant起動後にやること

自動起動設定

Home Assistant VMを選択し

Options
→ Start at boot
→ Yes

に設定します。これでProxmox再起動後も自動起動します。

スナップショット

大きな変更を行う前にはスナップショットを取得しておくと安心です。

Snapshots
→ Take Snapshot

から作成できます。

まとめ

今回の構築では

  • Proxmox VE 9.2をインストール
  • 固定IPを設定
  • Enterprise Repositoryを無効化
  • Home Assistant OSをHelper Scriptで導入
  • Web UIへ接続
  • 初期ユーザー作成

まで完了しました。

Home Assistant OSはProxmox VE Helper Scriptを利用すると驚くほど簡単に構築できます。

次回はHome AssistantとAI Agentの連携を進めていく予定です。

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