[書評] 2040年 半導体の未来 ー なで今日本で半導体を作るのか知りたくなったら読む一冊
今回は日本の半導体の未来に関しての本で「2040年 半導体の未来」という本を紹介してもらい、読み終わったのでその書評になります。
どんな内容の本か?
みなさん、「ラピダスという日本の半導体企業について耳にしたけど、なんでいまさら日本で半導体?」と思ったことはないでしょうか?
この本ではこのラピダスをはじめとした、日本の半導体情勢や未来についていろいろ説明してくれている本になります。
これまでも半導体企業の本を何冊か紹介していますが、どの本も日本に関しては半導体業界の衰退のストーリーしか語られず、明るい未来の内容が書いてある本はあまりない印象です。
これらの本と比較してこの本では、半導体業界の動きと日本の勝機、そしてなぜラピダスという会社ができたのか、いままでの日本の半導体の企業と何が違うのかなどを詳しく紹介してくれている本になります。
どんな人にお勧めか?
今回の本は以下のような人にお勧めな本です。
- 日本の半導体の勝ち筋があるのかどうか知りたい方
- ニュースでラピダスの話は聞いたことあるけど、なぜラピダスができたのかわかってない方
1に関して半導体関係の本は日本にとって暗い内容の話が多い印象です。一方、この本ではどのような勝ち筋があるのかまでちゃんと説明しているため、日本の勝ち筋を知りたい方にはお勧めな本かと思います。
また、2に関して、ニュースで時々、ラピダスの話を耳にする機会はあると思いますが、飛び飛びの情報であるため、よくわからないということが多いと思っています。この本ではラピダスの設立の考えから流れで説明してくれるため、ニュースではわかりにくかったことをわかりやすく知ることができると思います。このため、ラピダスについて知りたい人もお勧めかと思います。
個人的に良かった点
個人的には以下の点が良かったです。
- ニュースだとよくわからないラピダスの設立の考えを知ることができた
- 自分の会社の言及がいろいろあり、周りからどう見られているかを知ることができた
本を読み始めた目的は1に関してでした。ニュースでは飛び飛びでその日の出来事について知ることはできるのですが、なぜラピダスを作らなければならないのかはあまり見る機会がなかったため、これまで知りませんでした。このあたりの情報をこの本で得られたので読んで良かったと思っています。
これに加え、2の観点で、何か所か自分が働いている会社への言及があり、外からどういう期待を持たれているのか知ることができたのは良かったと思っています。
終わりに
今回は「2040年 半導体の未来」という日本の半導体の未来に関して教えてくれる本の書評でした。日本の半導体をこれからどうすればよいかを知るきっかけになったので読んで良かったと思います。
定期的にこのように本の紹介記事を書いてます。もし興味があれば他の本の記事も見ていただければ幸いです。