[書評] Tidy First? ー コードが汚いけど何から初めていいかわからないと思ったときに読む一冊
今日はオライリーの「Tidy First?」というコードの整理についての本を読んだのでその紹介になります。
どんな内容の本か?
プログラムを書いているみなさん、コードを整理したいけど、何から手をつけていいかわからないってことありませんか?
私は本当によくあります。特に実験的なコードを書き散らかすことがよくあるので、それを他の人も使えるようにするということをするときにこのようなコード整理をしたいということが発生します。
では、そういうコード整理をするとき何をすればよいでしょうか?
この本では、そのような簡単なコード整理のやり方を第1部で紹介し、その後、コードを整頓をいつすべきか、どのようにやれば良いかというのを第2-3部で紹介しています。
第1部は何か特別なことが書いてあるという印象はなく、リファクタリングの本などを読めば書いてあるのと基本似たようなことが書いてある印象でした。独特なのは第2部以降で、コードの整理をいつすれば良いかなどをかなりのページ数を割いて説明しています。
コード整理をいつすれば良いかはおそらくどのプログラマーも悩むことだと思うので、どのように考えれば良いかを示してもらえたおかげで今後整理するタイミングを考える上で参考になると思っています。
どんな人にお勧めか?
以下のような人にお勧めです。
- コード整理いつしよう?と悩んでいる方
- リファクタリングに関して何か読もうと思っている方
一番お勧めは1のコード整理いつしよう?と思っている人かと思います。これに関しては理論的なことも含めていろいろ書いてあるので参考になる部分が多いと思います。また、2のリファクタリングに関して何か読もうと思っている人も第1部は基本的なことがちゃんと書いてある印象なので、まずこれを読むというのもありかもと思っています。
一方、プログラム全くの初心者の人はこの本は後回しにして別の本を読むのがお勧めだと思います。
個人的に良かった点
私自身としては以下のところが良かったです。
- コード整理に関してトレードオフとしてどういうことを考えないといけないのかや何をするかをいろいろ勉強できた
- 久しぶりにリファクタリングの本を読んだので、いろいろ思い出せた
この本で一番良かったのは1の部分で、コード整理はトレードオフが付きまとうので、簡単なようで、考え出すとキリがない印象です。これに対してまとめてくれているので非常に参考になると思いました。
また、2に関して、この手のリファクタリングの本を今までも何冊か読んできましたが、しばらく経つと忘れているということが多いので、この本を通じて再確認できたのは良かったと思います。
終わりに
今日はオライリーの「Tidy First?」という本を読んだのでその紹介になります。
定期的にこのように本の紹介記事を書いてます。もし興味があれば他の本の記事も見ていただければ幸いです。