[書評] AlphaFold時代の構造バイオインフォマティクス実践ガイド ー 構造バイオインフォマティクスを勉強したい人におすすめな1冊
今日は「AlphaFold時代の構造バイオインフォマティクス実践ガイド 今日からできる!構造データの基本操作から相互作用の推定、タンパク質デザインまで」を読んで、私が今まで読んだ構造バイオインフォマティクス関係の本で一番素晴らしい本だったので、読んだ勢いのまま書いた紹介記事になります。
どんな内容の本か?
みなさん、「構造バイオインフォマティクス」を勉強しようと思って挫折した経験はないでしょうか?私は何度もあります。
私自身、元々バイオインフォマティクスをやってた人間なこともあり、「構造バイオインフォマティクス」は一度はちゃんと勉強したいと常々思っています。
ただ、構造バイオインフォマティクスは分野としては幅広く、またAlphaFoldが出たおかげで急速に分野が発展している印象もあり、勉強するといっても何から手をつけていいのかよくわからないと思っていました。
そこに出たのがこの「AlphaFold時代の構造バイオインフォマティクス実践ガイド」です。この本は構造バイオインフォマティクスと聞いて思い浮かべる内容が網羅されているだけでなく、各タスクにおいて有名なツールや出てきた結果について具体的に教えてくれる本となっています。
なので、手を動かして「構造バイオインフォマティクス」を勉強したいと思ったら、今なら一番良い本だと思っています。
どんな人にお勧めか?
個人的には以下のような人におすすめかと思います。
- 独学で手を動かしながら構造バイオインフォマティクスを勉強したい人
- 構造バイオインフォマティクスがどういうことをやる分野なのか知りたい人
特に私のような1の人は特にお勧めかと思います。多くの章で有名なツールとそのツールの具体的な実行方法が載っているので、自分でも試したい!と思ったら試せるようになっているので非常に良かったです。
また、昨年AlphaFoldがノーベル賞を取ったこともあり、この辺の分野知りたいと思っている人もいるかと思います。その際、手っ取り早く網羅的にこの辺の分野を知りたいのであればこの本をパラ読みするのが今はちょうどよいかもと思っています。
個人的に良かった点
個人的に良かった点は以下のところです。
- 各ツールの使い方が結構細かく書いてある
- 各ツールの結果として、メトリックの説明と解釈についていろいろ書いてある
今まで構造バイオインフォマティクスについて勉強したいと思った際、ツールの使い方がよくわからない、または出てきた結果をどう解釈していいのかわからないという状況になりました。この結果、仕事の片手間に勉強するのは難しく何度も挫折してきました。このため、1や2が詳しく書いてある本があればと思っていたので、この本は非常に良い本だと思い、今年こそ頑張れそうな気がしています。
終わりに
今日は「AlphaFold時代の構造バイオインフォマティクス実践ガイド 今日からできる!構造データの基本操作から相互作用の推定、タンパク質デザインまで」を読んで非常によかったので紹介記事を書きました。
定期的にこのように本の紹介記事を書いてます。もし興味があれば他の本の記事も見ていただければ幸いです。